講演会の様子

<講演会の様子>

ゲーム業界の「今」を解説する松山さん

<ゲーム業界の「今」を解説する松山さん>

6月5日(日)、ゲーム会社サイバーコネクトツーの代表取締役:松山洋さんが富山県立大学にておよそ30人ほどの学生を相手に講演を行った。松山さんはサイバーコネクトツー20周年を記念して、47都道府県の学校に訪問し講演を行っている。今回の富山県立大学での講演は8件目の講演となった。講演の内容は「サイバーコネクトツーについて」、「ゲーム業界について」、「ゲーム開発の仕事について」そして「質疑応答」で1時間半ほどの講演となった。

 

「ゲームの企画は15秒で伝わらなければいけない」

ゲームの企画書は1枚の紙で作成する。その一枚にこのゲームのウリをアピールする必要があるのだ、と松山さんは語った。この話を松山さんが話すのは学生がゲーム業界を知らないためだった。実際に、学生がゲームの企画書を持ち込むことは珍しいことではない。しかし、そこで学生が提出する企画書は50ページを超えるものが存在したりするそうだ。学生は「最後まで読んでください。最後まで読めば絶対に面白いことが伝わるはずです」と話したそうだ。しかし、松山さんは、その企画書を否定した。その理由は、子どもがゲームの購入を決定する一番の理由がテレビCMだからだ。つまり逆に言えば、テレビCMの15秒で面白いということが伝わるゲームでなければいけない。だから、企画書を一枚の紙で表現するのだそうだ。松山さんは、そのようなゲーム業界の常識を、まだゲーム業界に入っていない学生に知ってもらうことが今回の講演の目的だった。

 

ゲーム業界に必要な人材 「プログラマは食いっぱぐれない!」

ゲームの製作には様々なジャンルのクリエイターが携わっている。しかし、ジャンルによっては日本のゲーム業界では求められていないクリエイターもいるそうだ。例えば、背景デザイナー。文字通りゲームの背景を3Dや2Dなどで製作するクリエイターのことである。彼らは、現在、人材過多であると松山さんは語った。それは、3Dでオブジェクトを製作できる人が増えてきていることも勿論理由の一つだが、一番の理由は、お隣の国、中国の存在である。彼らは、その仕事を同じクオリティで安く製作してくれる。そのため、ゲームの背景を作る仕事のほとんどが中国に外注することが常識となっている。実際に、世の中のゲームの背景の9割が中国人によって作られていると松山さんは話した。一方で、人材が足りていないジャンルのクリエイターも存在する。その一つがプログラマである。プログラマはゲームのシステムを構成する上で必要不可欠な人材であるが、後継者の育成不足などにより、人材不足に陥っていると松山さんは語っている。プログラマの仕事は減ることがないので、ゲーム業界に興味のある方は是非プログラマを目指してみてほしいと松山さんは語った。

 

 

学生の質問に答える松山さん

<学生の質問に答える松山さん>

 

「ゲーム業界を知ってほしい」と語る松山さん

<「ゲーム業界を知ってほしい」と語る松山さん>