県大生が21世紀を破壊するとんでもないマスクを開発する
10月1日から4日に、富山県内のモノヅクリをハックする「富山IoTアイディアソン・ハッカソン2018」が開催された。
富山県立大学、東京大学、富山大学の学生12名が参加した。
イベントの内容は二日間富山県の工場を見学し、三日目にアイデアを出し合うアイデアソン、そしてアイデアをもとに開発を行うハッカソンを行い四日目に発表を行った。
・ベテラン技術者の技能を新人が習得できるシステム
・不快な臭いを検知すると自動で装着されるマスク
・不快度指数を検知し工場の雰囲気を向上させるシステム
・工場職員のコミュニケーションを円滑にするクマのリュック
が発表され見事優秀賞に選ばれたのは、「不快な臭いを検知すると自動で装着されるマスク」だった。
このマスクは会場にいる大学の講師陣、マスコミ、工場の社長たちに衝撃を与える結果となった。
今回は、この斬新なマスクを開発した富山県立大学の小島さん、安井さんにお話を伺った。
筆者「お二人が開発されたのはどんなマスクなんですか?」
小島さん「この動画を見てもらうと早いと思いますね」
小島さん「僕たちの見学した工場の中にはニオイの気になる工場がありました。実際、そのニオイが原因でやめてしまう人もいるそうで……。このマスクの狙いはまさにその問題を解決するシンプルな方法ということわけなのです」
筆者「なるほど……。動くところを見ると、とにかくすごいマシーンだというのは伝わってきましたが、そこまで深く考えられていたんですね。ニオイについて着目していたことはわかりました。では、その問題を解決する方法としてどうしてこの方法にしようと思ったのか、また、こんな凄いマスクを作っちゃおうと思った理由は何なんですか?」
小島さん「僕はアイアンマンが好きなんです。アイアンマンになりたいな、って子どもの頃からいつも考えてて。アイアンマン作りたいなって。だから、このニオイの問題を考えていたとき真っ先に思いついたのが『アイアンマンならニオイへっちゃらなのになぁ』でした。それでもういっそアイアンマン作っちゃおうと考えて、今回の開発に至ったわけです」
筆者「このマスクはアイアンマンがモデルだったんですね。確かに、言われてみるとそれっぽい。見事今回のハッカソンでは、優勝したわけですけど、今後の展望はどのように考えているのですか?」
小島さん「もちろんマスク作っちゃった以上は全部作りたいですよね。でもあくまで僕らのオリジナルのアイアンマンを作るつもりです。今考えているのは小さなディスプレイを顔に取り付けてセンサの波形を表示するのカッコいいなと考えているのでとりあえずそこからですね。空の飛び方はわかんないです。僕と一緒にアイアンマン作りたい人は連絡待ってます!」
工場のIoT化を目指していたら子どもの頃の夢の一部分を叶えてしまった小島さん。
これからも夢に向かって突き進んでくれることでしょう。近い将来、富山県立大学からアイアンマンが完成するかもしれません。
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